疲れているときには、食事でしっかりと栄養を摂って疲労回復につなげたいものです。
でも、どんな栄養がどんな疲れに効くのでしょうか? 科学的に疲労回復に効果があると認められている食べ物で、より効率的に疲れをとりたいですよね。
ここでは、疲れの取れる主な栄養素と、それを豊富に含んでいる食材をカンタンにご紹介していきます。
疲労回復に役立つ栄養素と食材まとめ
疲労回復をサポートしてくれる主な栄養素とその働き、またその栄養素を多く含んだ食材を紹介していきます。
なかなか疲れが抜けない、いつまでたっても疲れている、などとお悩みなら、ぜひ、食事をひと工夫して、疲れの取れる栄養素を含んだ食材を使った料理を試してみてください。
① クエン酸 ~エネルギー回路を活性化
身体のエネルギーとなるアデノシン三リン酸を生み出すクエン酸回路を活性化させる働きがあります。肉体疲労、精神疲労の双方に有効と考えられています。
【クエン酸】を多く含む食材
柑橘類(レモン・グレープフルーツなど)、梅干し、お酢、アセロラ、ローズヒップ、イチゴ、キウイ
② タンパク質 ~細胞を修復する
強いストレスを受けると、タンパク質の消費量が増加します。ストレス、疲労の酸化ダメージで傷ついた細胞を修復するためにも、タンパク質は適宜補給したいところですね。
【タンパク質】を多く含む食材
肉類、魚類、大豆、卵
③ ビタミンB1 ~エネルギー効率を上げる
糖質(炭水化物)をエネルギーに変換するのをサポートしてくれる栄養素です。疲労回復ビタミンと呼ばれることもあり、疲れたときに最適な栄養素の1つと言えます。
【ビタミンB1】を多く含む食材
豚肉、タラコ、青のり、シャケ、アスパラガス、菜の花
④ パントテン酸 ~ストレスに効く
ストレスへの抵抗を強めて、疲れにくい身体をつくるのに役立ちます。以前はビタミンB5と呼ばれたこともありましたが、現在はパントテン酸と呼ぶのが一般的です。
【パントテン酸】を多く含む食材
納豆、レバー、ハチミツ、シャケ
⑤ カルシウム ~精神を安定させる
精神的な安定をもたらし、ストレスを受けにくい状態を保つのに必要な栄養素です。マグネシウムと併せてバランスよく摂取することが大切です。
【カルシウム】を多く含む食材
乳製品、小魚、大豆
⑥ マグネシウム ~心の疲労を回復させる
感情を安定させ、心理的ストレスを受けにくくする働きがあります。精神的な疲労を回復するための栄養素と言えます。
【マグネシウム】を多く含む食材
海藻、ゴマ、ナッツ類、ホウレンソウ、牡蠣
⑦ イミダペプチド ~最強の疲労回復成分
イミダペプチドは、今、最も注目されている疲労回復に効果のある食品素材です。
もともと、動物の体の中の最も酷使する部分に含まれ、人間なら人間が一番使う場所である脳の自律神経中枢部分に豊富に含まれているそうです。
【イミダペプチド】を多く含む食材
鶏ムネ肉、豚肉、カツオ、マグロ