「天柱(てんちゅう)」ってどんなツボ?
「天柱(てんちゅう)」は後頭部にあって、とても大事なツボとされ、たくさんの症状に対して用いられます。
よくあるのが肩こりや首のこりなどで、そこから派生して頭部全体の頭痛に対してもとても効果が高いです。
古典に「涙が出るときは天柱を使え」とあり、眼精疲労(疲れ目)や充血、視力低下など目の疾患に対しても効果があります。この時、右目に対しては左の「天柱」を用いるというように反対側のツボが効く場合もあります。
そのほか精神疲労の回復や不眠症にも効くと言われています。不眠症の方は首の後ろ側がよくこっていることが多く、ここのコリを解消することで眠れるようになることあります。
ツボを押すとどんな効果があるの?
「天柱」は、首の裏側に並ぶ代表的なツボの一つです。肩こり、首のこりのほかに、疲労回復にも効果があり、特に精神疲労・ストレスに効果があるとされています。効能の一部ご紹介いたします。
- 肩こり、首のこり
- 眼精疲労(疲れ目)、目の充血、視力低下の緩和
- ストレスや精神疲労などの回復
- 頭痛、頭重
- 不眠症
- 高血圧、低血圧、血圧の安定
ツボの位置の探し方
首の後ろ側、中央のくぼみ(ぼんのくぼ)の両脇にある太い筋肉の上端、左右両方外側のくぼみにあります。
首の後ろの髪の生え際、2本の太い筋の外側にあるくぼみに位置します。
「風池」と間違われることがありますが、「風池」は耳の後ろ側のツボ、「天柱」は首のツボ、といったイメージだと間違いにくいのではないでしょうか。
ツボの押し方
アゴを上げ気味にしながら、手のひらを広げ、後頭部を鷲づかみにして、親指を「天柱」にあてます。
「天柱」はそれほど強く押さないようにして、痛くない程度に5秒ほど押して、5秒ほどはなす、を5~10回程度繰り返します。
親指を骨の中に入れ込むような気持ちで指圧してください。
家庭灸や温熱灸療法を使っても効果的です。
温かく濡らしたタオルや、スカーフなどに使い捨てのカイロなどを巻き込み首にあてるだけでも効果的です。(やけどをしないように気をつけてくださいね)
ツボを押す際の注意点
- 力を入れて強く押しすぎない様にして下さい。「痛いけど気持ちいい」程度で十分です。