立ち仕事で一日中立ちっぱなしの方や、デスクワークで一日中座りっぱなしの方など、足のむくみ・足の疲れでお悩みの方は多いと思います。
特に女性の方だと、足のむくみのせいで下半身を太く見せてしまいますし、冬場には朝入ったブーツに夕方には入らなくなったりなどといった悩みも・・・。
では、足のむくみ・足の疲れ・夜中に足がつるなどの症状はどうして起きるんでしょうか?
このページでは足のむくみ・足の疲れの原因をまとめてみました。
足のむくみ・足の疲れの原因
私たちの身体は、朝起きてから歩いたり座ったりしている間に、重力によって血液などが足の方にたまっていきます。
血液の流れる足の静脈には、重力に逆らって血液を上半身へ戻す際に血液が逆流しないように「逆流防止弁」がたくさんついています。
ところが立ちっぱなしや座りっぱなしでいる時間が長いと、血行が悪くなってしまい、足の静脈が広がってしまいます。
そうすると「ハの字型」をした弁同士の距離も離れてしまい、血液が逆流しやすくなってさらに血行が悪くなってしまいます。
血行が悪いままでいると、血液がいつまでも足にいる状態になってしまい、余計な水分が血管から周囲の細胞に染み出してしまいます。
そのせいで新陳代謝が悪くなり、足のむくみ・足の疲れ・足のだるさ・夜中に足がつるなどの症状の原因となってしまうのです。
血行の悪さが、足のむくみ・足の疲れにつながる
足のむくみ・足の疲れは、立ちっぱなしや座りっぱなしなど、同じ姿勢で長い間いる以外にも、血行が悪くなると起きやすくなります。
寒さや運動不足なども血行が悪くなる原因ですから、足のむくみ・足の疲れが起きやすくなります。
また、便秘・下半身の筋肉の衰え・骨盤の歪みなども、血行を悪くし足に血液や水分、老廃物がたまる原因となって、足のむくみ・足の疲れにつながります。
食べ物で塩分を摂取しすぎると、身体の体内の塩分濃度を一定に保とうとする働きのために血管から水分が染み出してしまい、足のむくみ・足の疲れの原因になってしまいます。
足のむくみをそのままにしておくと病気に?
足のむくみや足の疲れを放っておくと疲れが取れず、免疫力の低下を引き起こすこともあります。
また血行が悪く足の静脈が広がったままの状態が続くと「逆流防止弁」が変形してしまい、やがて静脈が変形して浮き出てきてしまう「下肢静脈瘤」という病気に進行する場合もあります。
また、むくみが長く続く場合、腎臓・心臓・肝臓などの内臓の機能低下のためにむくんでしまっていることがあります。
むくみがなかなか取れない際には一度、医療機関を受診してみてください。その場合には、まずは内科で一通りの検査を受けることがオススメです。
むくみ専門の診療科というのはないので、まずは内科でむくみの原因を調べてもらい、必要があれば専門の診療科にかかるという流れが一般的です。